のんびりブログ

こうして、のんきにブログを書いていられるのも、あと数日。残り僅かな時間のんびりとした時間をじっくりと味わいたいと思います。

 

私は10年ほど前にも無職の期間があって、ちょうどその時もブログを書いていました。いま書いているブログと、その時書いていたブログで大きく変わったと思うのが、知識や経験を組み合わせて出力できるようになったということです。10年前に書いていたブログは、頭に入力した情報をほぼそのまま出力していたようなものでした。備忘録に近いブログと言ったらいいでしょうか?自分の意見を書くことが苦手で、書いてもせいぜい数行と言ったところでした。

 

いまは、自分の意見を言えるようになってきたし、自己理解が進んで自分の気持ちが分かるようになってきた。自分の中にあるものと掛け合わせることができるようになってきたと思います。

 

以前読んだ、黒川伊保子さんの本に書いてありましたが、人間の脳は28年ごとに大きく変わっていくのだそうです。生まれてから最初の28年は入力特化型、次の28年(29歳~56歳)は挑戦と失敗を繰り返しながら勝ちパターンを見つけていき、その次の28年(57歳~84歳)でようやく出力性能が最大になるのだそうです。

 

だから、30代の自分にとっては、「挑戦」→「失敗」→「後悔」→「挑戦」を繰り返して行くことが大切のようです。よい後悔は脳を成長させるらしいのです。

 

自分は子供の頃は図鑑好き、大人になってからは読書好きだったこともあって、わりと入力は一杯した方かなと思います。体験はというと、人付き合いが苦手だったのを克服したし、仕事も3、4回転職したこともあって良くも悪くも色んな経験はしてきました。もともと、HSP気質なのに敢えて感情刺激が強い仕事を選んで“精神修行”をしてみたり…。自分にとって、いままでの仕事は逆境に身を置くことで自分を鍛え直すっていう意味が強かったです。

 

だから、これからは人生を楽しむというか、そういう方向に軸足を移していきたいと思っています。サラリーマンとしての仕事だけが人生じゃない。もちろんサラリーマンは、ちょっと我慢すれば月々決まったお金をもらえるありがたいシステムです。それを活かしつつ、やりたいと思うことをやってみる。これも挑戦ですよね。

 

例えば、何か副業をしてみたり、勉強してみたり、旅行してみたり…、あるいは、投資物件を探してみたり…。(だから、時間が欲しいから休みは週休3日制が良いんですけどね。)そして、それをアウトプットしていくということが大事なのかなと思います。

 

与えられた仕事を忠実にがむしゃらにやると言う今までのやり方を変えて、自分で課題を発見してその解決法を考えて提供するといった方法に考えを変えていくことも大切です。

 

入力する情報(本など)も、興味あるものを手あたり次第に…、というインプットのやり方ではなく、良質なものを吟味してという方法にしていきたいです。

 

それから、あまり本業の仕事は頑張りすぎず、自分の時間を楽しむということも大切なことです(いままではこれが苦手だった)。ショーン・エイカーによれば、成功したから幸せになるのではなくて、幸せだから成功できるということもあるので、楽しむことのなかで、新しい挑戦をしていったら良いのだと思います。

 

これからの挑戦?リスト

・自分の苦手なこと(劣等機能)を鍛える。

放送大学で科目履修

・副業を始めてみる

いまごろ採用の連絡…

来週から新しい仕事がスタートするのですが、今になって前に面接を受けた会社の採用担当者から連絡が来ました。手続きが完了したので、もう一度ハローワークから申し込みをして欲しい、もう面接済みだから申し込みするだけでいいとのこと。いくら大型連休を挟んだからとは言え、1か月半も連絡がなかったのに、いきなりそんなこと言われても…。次も決まっているし、今更引き返せない…。

 

うまくいかない時というのは、いろいろとタイミングが合わないもの。その会社に申し込むときも、

 ①ハローワーク契約社員用の求人に申し込もうと思ったら前日で充足のため取り消されましたと言われ、

②無理と思いながら正社員用の求人に応募し、面接をしてもらったら学歴と経験がないことを散々言われ、

③それでも、半年間(ボーナスは出せないけど給料と住宅手当がでる)見習いという形でならどうですか?合否は半年後のスキルで判断するということで、

④その手続きが終わったら連絡します(採用まで1か月くらい)と言われたのに、

⑤結局、連絡がきたのは1か月半を過ぎてから。

 

そうこうしている間に、別な会社の採用が決まって来週に入社日を控えているのに、今になって後戻りすることはできない。

 

人生うまくいかない時は、やっぱりうまくいかない。変にタイミングが合わないこともあれば、一方でポンポンとテンポよく物事が進んでいくこともある。自分の成長のためには、伸びている業界に身を置くことが大切だとは思うけど仕方ない。今回は縁がなかったということ。

 

ある1つの出来事が起きるときは、何十、何百という多くの要素が絡み合っている

名越康文図解 対人関係が一瞬で楽になる心の技術」より)

 

ひょっとしたら、これも何か意味があるのかもしれないですよね。

 

ただ、今回のタイミングが合わなかった会社の面接は強烈な体験でした。社長が出張中という事で会議室に案内されスカイプ経由の面接で、社長の顔が逆光で真っ暗で相手の心を読めない。そんななかで、自分のキャリア、学歴について散々言われる。真意は、正社員としては無理だから、半年間見習いでやってみたら?ということなんだけど。

 

30歳を過ぎて、ダメ出しをされる経験が全然なかったから貴重な体験だった。渇を入れられたというか、思いっきり警策で叩かれた感じ。その時は、挫折感と言うか、自信を無くしたことも事実だけど、それのおかげで自分を見つめ直すことができた。

 

自由の身になって3か月弱だけれども、自分自身を振り返って自分を考える良い時間だったと思う。なんとなく、やりたいこと、方向性が見えてきたような気がする。

振り返る余裕

次の仕事が決まり、ゆっくりしていられるのも残りわずか。もう2か月以上になりますが、本当にのんびりした贅沢な時間でした。時間に追われることがないからこそ、過去を振り返ることができる。そういう時間があってこそ、豊かな人生と言えるのではないでしょうか。

 

 

記憶は個体ではなく動体である。名詞ではなく、動詞である。いわば僕らの半歩先で常にゆらいでいる存在といえます。・・・「思い出すこと」「振り返ること」とは決して後ろ向きな作業ではなく、記憶との対話によって人は成長することさえ可能なのではないでしょうか。

 

 

記憶のメカニズムを整理すると、脳はまず、海馬で一時的に記憶を蓄えます。この短期記憶と呼ばれるものを長期記憶へ移動させるのは、大脳辺縁系の役割です。こうして記憶が定着されても、大脳新皮質の中ではずっと編集作業が行われます。頭がいいというのは、この編集力が高いということです。正確に憶えていることはコンピュータがやってくれますが、コンピュータが逆立ちしてもできないのが、記憶を編集すること、すなわち悟ることです。

 

 

将棋の棋士は、対局が終わったあとに「感想戦」という対局後の検討をするそうです。ここが勝負の分かれ目だったとか、ここが失着だったなどということを対局者と共に振り返るのです。感想戦。いわば、過去の自分を振り返り、「こうすればよかった」とお互いに認識し合う戦です。これは脳の使い方としても、興味深いことです。なぜなら、負け戦を「失望」するだけなら事実を理解するだけで済みますが、「後悔」するためには、実際に起こったことだけでなく「起こり得たこと」も見定めなくてはいけないからです。つまり、「後悔」とは、現実と反現実を比較したうえでの認識なのです。脳の活動としては、たいへん高度な働きです。

茂木健一郎・著「脳を活かす生活術」より

 

 

経験から学ぶとよく言いますが、その経験から何を感じ、何を学ぶのか?そして、その経験の意味を考える。そういうことが、脳の記憶の「編集作業」なのかなと思いました。

 

とりわけ、自分が何度も思い出す記憶は、自分にとって非常に重要な意味があるのだと思います。それを押さえつけたり逃げたりするのではなく、蘇ってくる記憶に向き合うこと。これが大切なことなんだと思います。

 

本当に記憶と言うのは流体で、「編集作業」が起きると記憶の意味が違ってくる。いままで、嫌な思い出だったものが、良い思い出へと変わるってくるようなことまで起こるのです。でも、それって自分の思い出したくもない嫌な思い出から学び取ったからこそ起きる変化なんですよね。

 

30年も生きていると嫌でも色んな経験をします。入力中心だった10代20代と違って、30代40代は記憶を編集することによって、自分の体験から学び、そして次に活かすことが出来るようになるのではないかと思います。

 

そういう意味でも、この2か月ちょっとの時間は過去を振りける日々で、自分の過去から色んなことを学ばせてもらったと思います。意外に、自分にとって大切なことは、自分の中にあるものなんですよね。

これからの目標 …③

これからの目標ということで、30代に進むべき人間的成長の面での方向性について考えてみました。

 

じゃあ、将来は何をやりたいの?という話ですが、特にやりたいことはないんですよね。やりたいことがないから自分に出来ることをやりましょうという感じ。

 

とりあえず、自分に出来ることをやって、自分のやりたいことは特にないけど、自分のやるべきことはある。それは、何度も書いた「全体性への道」を歩むということ。

 

人間性を磨く、鍛える、そして豊かにする。それが自分のやるべき課題なのだと思っています。

 

当面は、自分に出来る仕事をして、そのなかで劣等機能を耕す。そして、お金を貯める。将来は心理学とか宗教学、民俗学、日本史なんかを学べたらいいな~なんて思っています。

 

自分の興味あることがお金になるかというのは別問題。それが悲しいところ。将来は、自分の経験を活かした心理カウンセラーなんかになれたらいいなと漠然と思っています。「実用的なことが苦手」なので、なかなか難しいですよね。

 

でも、人生は思ってたよりも長いから、自分にできることを少しずつ増やしていこうかなと思います。金を稼ぐだけが全てじゃない。やっぱり内面を豊かにすることも、それ以上に大事だと思います。

これからの目標 …②

これからの私の目標は、劣等機能を鍛えて、あるいは補助機能を強化して「全体性への道」を歩むということでした。

 

だからこれからは、主機能である「直観」には少し休んでてもらって、自分の中の不得意な機能を使っていけたらと思います。

 

「直観」… 少し休んで他の機能を鍛えつつ、他の人は気に留めないような物事の本質、洞察、可能性、不思議な出来事を日記などの文章にして書く。

 

「感覚」 … いま、ここ、ありのままを感じる。こつこつ手順を踏んで一歩ずつ進む。

 

「感情」 … 自分の気持ちに気づき、理解する。自分の気持ちを分かってあげる。

 

「思考」 … 理屈で物事を考え客観的に分かるようにする。

 

 

とまぁ、機能別に書いてみたのですが、まずは与えられた仕事をコツコツ着実にこなすということなのかな~と思います。それが、感覚や思考のトレーニングにもなるし、いろんな感情を抱くことになるし。仕事で試練に立たされることで、人は鍛えられるし、そういう状況だから自分の知らない自分に出会えるというか、それが自己理解につながるのだと思います。

 

ただ、HSP特有の神経の高ぶりには注意が必要です。そういう意味でも、本当は自分はどう感じているんだろう?どうしたいんだろう?と自分の気持ちを理解してあげることはとても重要だと思います。HSPの人たちにとっては、無理をしない、我慢をしない、頑張りすぎないということを意識した方が良さそうです。自分との対話を通して自己理解を深めていきたいと思っています。

 

そして、仕事をコツコツこなすということに加えて、何か資格取得の勉強を始めてみようかと思います。仕事に役立ちそうな実用的な資格を。現実的な目標に向かって、一歩ずつ着実に歩んでいくというのは、「直観」に偏って生きていると、非常に難しいことに気がつきました。10年以上前から挑戦しては諦めるを繰り返している資格があって、それなりにお金を使っているので、リベンジにもなりますし。

 

さらに、劣等機能に関して劣等感コンプレックスを刺激するようなビジネスに乗らないということもポイントだと思いました。

 

ということで、方向性をまとめると、与えられた仕事をコツコツ着実にこなす。仕事に使える資格の取得に向けてコツコツ勉強をする。なるべくお金を使わないで、自分の知恵を使う。そして、焦らず自分を見失わない。

 

いままでの自分の生活からすると、ちょっと地味な感じがするな~と感じるのも事実ですが、全体性への道というある意味「修行」?をする上では、いいトレーニングになるのではないかと思っています。

これからの目標 …①

これからの自分の目標について考えてみたいと思います。

 

ここでは、社会的地位とか他人からの評価、収入とかではなく、自分が人間的にどう成長したいか?そのためにはどうするべきかと言う点です。

 

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)」と言う本を読んで、自己理解が進むとともに、ユング心理学のエッセンスを学ぶことができました。

 

このなかで、タイプ論の話がでてくるのですが、「思考」⇔「感情」、「直観」⇔「感覚」の4つの中で、自分に得意な面と不得意な面があって、得意な面(主機能)の反対側が不得意な面(劣等機能)というふうに考えるそうです。

 

自分の得意なところだけを使って偏っていると、いつか壁にぶつかって考えさせられる日が来る。そしてそれを乗り越えることで成長する。だから、劣等機能を鍛えることは人生の課題でもあります。

 

自分の主機能は「直観」、補助機能は「感情」と「思考」、そして劣等機能は「感覚」です。いままでは、「直観」に過度に偏った生き方をしてきたように思います。劣等機能を鍛え、補助機能をうまく使って、全体性への道を歩んでいけたらと思っています。

 

 

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

 

 

MRワクチン0.5

www.tokyo-np.co.jp

 

風しん麻しんの予防接種を受けてきました。「MRワクチン0.5」というらしいです。

 

自分の記憶では、はしかにはかかったことがなくて、流行のニュースを見ると不安に感じてしまいます。はしかの予防接種は2回受けないといけないそうなのですが、自分の母子手帳を見たら1回しか受けていなかった。当時は、予防接種を2回受けることが義務ではなかったみたいです。

 

予防接種を受ける時に母子手帳を持ってくるように言われて、看護婦さんから「なんか時代を感じる母子手帳だね」と言われてしまいました(笑)。そして、母子手帳の麻しん欄に接種済みのハンコをついて貰いました。

 

なんか、この歳になって母子手帳って、ちょっと恥ずかしいような気もしますが、30年以上前の予防接種の記録が分かるってすごいことですよね。母に感謝?ですね。

子ども心を忘れずに。

gendai.ismedia.jp 

 ↑この記事の『田舎者は、田舎に住んでいるというだけで、想像以上のハンデを背負わされている。』というところ。思わず笑ってしましました。そうなんです!田舎者は教養的、文化的な生活を送れない。これは、認めたくない事実…。

 

私が育ったのも田舎町。コンビニは中学生の時にようやくできた。自分の家も山あいで、限界集落の一歩手前というところでした。恥ずかしいことに、私は親戚にも大卒の人ってごく少数だったし、大学生も見たことがなかった。そもそも大学って何をするところなのかも知らなかった。

 

だから、この記事にもあるように、田舎者は“そもそも知らない”のです。(知らないほうが幸せというのはうそだと思う。)選択肢そのものを知らない。残念だけど、それが現実なんだよね。

 

 

自分も大学に行かなかったことはとても心残りに思っています。いまから何年も働かないで大学生活を送るというのは、現実的に正直かなり難しい。これからの生活もあるし、何より時間がもったいない。働きながら学ぶのなら放送大学とか通信制の大学とかがあるから、何年かかるか分からないけど、そういうのを利用して勉強してみたいなと考えています。これは、スキルアップとか、評価してもらいたいからというよりは、純粋な探求心で。やっぱり、新しいことを知るということは楽しいことだから。

 

大学を出ていれば、もっといい仕事につけたのになと思うこともあるけど、悔やんでも仕方ないというか、それをいったん受け入れないと。まぁ、自分も大学出てないなりに、それなりに頑張ってきたつもりだし(笑)。

 

それで、最近なんとなく思うのですが、結局みんな大人になってやっているのは、子供時代を取り戻すことではないか?と思うんです。子供時代好きだったことを発展形として大人になってやってみたり、あるいは、子供時代できなかったことを大人になってやってみたり。子供時代の感情を再体験しているというか。

男の結婚も、母を妻に重ねてみてみたり、自分の子供と一緒に遊ぶのもそう。仕事だって、成績1番になってお母さんに褒めてもらったりすることに繋がっているかもしれないし。もしくは、部活の延長線上に仕事があると思っていたり。子供時代は大人になるためのトレーニングをしている訳だから、大人になって感じるであろう様々な感情を子供のときから体験させておくことが大切なのかもしれない。

 

そう考えると、心の病も子供時代を取り戻そうとする働きなのかもしれませんね。

 

 

 

自分は図鑑とかを見るのが好きな子供だったので、昔から色んなことに興味を持って色んなことを知りたかったんだろうなと、いまになって思います。いまだに、本読むの好きだし、やっぱり色んなことを知りたい、そういう気持ちは今も昔も変わらないんだと思います。

 

たぶん、創造性は自分の経験や知識に基づくものだと思うのですが、自分の中にある子供心によって「遊び」になったとき、それがとても素晴らしい表現となって現れてくるのではないでしょうか??これって、けっこう大事なことだと思います。

 

子供心を忘れて生きるのもつまらないし、大人になり切れずに子供のままってものつまらない。人間として大人になっていくのだけど、どこか自分の中に懐かしい子供の気持ちを持っている。そういう生き方がいいな。と、思います。

 

 

全体性への道

HSPの自己理解のためにと思って読んだ本です。HSP×ユング心理学みたいな感じになっていて、おもしろかったです。(ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

  

ユング派の人たちが取り上げる性向の一つに、その人の「情報の取り入れ方」がある。… われわれは誰もがこの四つの「機能」 ― 感覚、直観、思考、感情 ― の中で、特に優れたものをひとつ持っている。HSPにとっては、直観がそれである場合が多い。

 

 

四つの機能すべてに秀でている人はいない。「劣等機能」についての長い論文を書いたマリー・ルイーズ・フォン・フランツによれば、自分の弱い機能を強めることが、全体性への価値ある道のりになる、という。そうすることで、無意識に埋もれたものに触れ、もっと無意識と調和できるようになるのだろう。

 

 

遅かれ早かれ、いずれ私たちは想像の世界や趣味、遊びを通して、自分の劣等機能を鍛えなければなくなるらしい。ユングやフォン・フランツによると、そのために時間を取るのは倫理的義務だという。多くの不合理な集合的行動は、人々が他社に自分の劣等機能を投影したり、劣等機能への訴えに反応してしまうことと関係している。そしてこの劣等機能は大衆を操作しようとするメディアや指導者たちに悪用されるのである。

 

 

十年ほど前に、河合隼雄さんの本を見てユング心理学を知りました。ユング心理学タイプ論も知ってはいたのですが、10年と言う年月を経て1周回って悩んでも、結局行きつくところは同じなんだな~と思ってしまいます。でも10年前よりは経験も積んで理解が深まったような気がします(笑)。

 

このタイプ論のおもしろいところは、「全体性」への価値ある道というように、人生を豊かにするためには自分の劣等機能を鍛えることの大切さを説いているところ。

 

私は外向的な直感型だと思うので、劣等機能は「感覚」ということになります。いろいろなものごとやできごとから、様々なインスピレーションが沸いてくる直感型であれば、ものごと、できごとをありのままに受け止める、あるがままに感じる、そういった感覚型の機能を鍛えることが必要になってくるということです。たぶん、これを避け続けていると、きっといつか壁にぶち当たって、そのことを考えざるを得ないときが来るんだと思います。

 

まぁ、この考え方が当たっているのかは正直分かりません。でも、新たな視点発見!新たな課題発見!ということで、しばらくこの考え方を深めてみたいと思います。

 

 

最後に、ヒトラーが劣等機能を使ってユダヤ嫌悪を扇動した手口をメモ。

「感覚」が劣等機能である直感型の人々に語りかける時には、ユダヤ人は経済的な実権を握る巨大な存在であり、市場を操作しているのだと訴えた。直感型の人々はあまり実用的なことが得意でなく、とくにお金を作ることが下手だ。直感型の人々はビジネス感覚のなさに劣等感や恥を感じやすいので、ビジネス感覚のある人の犠牲者になっているような気持ちを起こしやすい。

 

 これは、なんとなくわかります。それぞれに劣等機能があるので、それを利用しようとする手口。上記の手口は嫌悪感を扇動するための手口ですが、本質的には現代のビジネスって(政治もそうですが)、人々の承認欲求と劣等感を巧みに利用しているところがあって、こういうやり方に汚さを感じてしまいます。

自分の劣等感を克服しようとすることが、逆に利用されてしまうこともあるということを覚えておかなくてはなりません。自分への戒め。

 

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

 

 

ユングの「タイプ論」|モチベーション向上の法則

 

体調不良

春はどうしても体調を崩してしまいますよね。「整体。共鳴から始まる―気ウォッチング (ちくま文庫)」からです。

 

上半身では、肩がねじれると(右の肩甲骨が外側に寄る)、胸椎1番がねじれて硬くなり、頭から下りてくるエネルギーの流れが、首の付け根から肩のまわりに停滞してしまう。そこで春はエネルギーを発散しやすい状態に体が移行したい時期なのだが、すぐには適応できないから、実際には最も頭にエネルギーが停滞してしまいやすい時期である。

 

また、頭にエネルギーが集まりすぎると興奮しやすく、肩がねじれると肋骨もねじれて、呼吸が浅くなるので、眠りも浅く寝覚めも悪くて昼間は眠たくなりやすい。骨盤がねじれると便秘もしやすくなる。下痢や風邪でバランスをとる(肩や骨盤のねじれ、特に左側の緊張をゆるめる)場合もある。

 

春は体調を崩しやすい季節。やっぱり今年も体調不良になってしまいました。

 

今年は桜の満開を少し過ぎたところで風邪をひきました。今回はものすごく身体がだるかった。このだるさは自分としては結構珍しいこと。そして、首が重苦しくなる。(風邪は身体のバランスをとるために引くと考えているので、調整にはなったと思うけど。)

 

冬、寒さから身を守るために縮んでいた身体。春は、その縮んでいた身体がゆるむから体調を崩してしまいやすい。春の体調不良は避けては通れない関所のようなものです(^^)。

 

今年は頭痛がなかったからよかったけど、仕事でリラックスできないと片頭痛っぽくなったりもしてたな。だから本当は、春はのんびりとした気分でいるのがいい。2月ごろから意識してのんびりリラックスした気分(環境が変わるのも春だから難しいけど)、スローペースな生活を心がけたいものです。