1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ(SB新書)

いいものを高く売るために…、が書かれている本です。

著者はガトーショコラ一本という、型破りな一品ビジネスを展開するケーキ屋さんのオーナー。本当よく考えてるんだなって感心させられます。

いわゆるブランドマーケティングのノウハウが詰まった虎の巻になっています。やっぱり、「いいもの」じゃないと売れないけど、「いいもの」ってだけでも、やっぱりダメ。「いいもの」にさらに「ブランド力」をもたせて、「ありがたみ」を感じさせる工夫をして、特別でプレミアムなガトーショコラを作り上げています。

しかも、ネット販売もしていて、商品を出来るだけ絞り込んで、商圏は出来るだけ広げる。これが物販の成功の秘訣なんだそうです。このガトーショコラは時代に合わせて味も変えていくようにしてるんだとか。それも、ツイッターなどでの反応を見ながら、空気を察知して味の見直しをしているそう。

自分のブランドを受け入れてもらえるように、そしてブランド価値を高めるように、いろんな手法を使っていて業種は違えど参考になるな~と思いました。これも、いろんな失敗というか、どん底を経験しながらも、なんとか生き残る道を必死に探しながら辿り着いたのだと思います。

完成しないで、市場からフィードバックをもらって、さらにいいものをつくっていくっていう姿勢。すばらしいです。