成熟脳…①

先日見た人間の脳は「28年周期」で変わっていくという話。年齢のことを考えてたら、個人的におもしろかったので、黒川伊保子さんの本(成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (新潮文庫))を読んでみた。

そもそも、人間は7年ごとに変わっていくのだそうだ。7年×4で28年。7という数字は人間にとって、とても重要でかつ、不思議な数字らしい。

それで、人生最初の28年は、脳は入力装置としての役割を果たすらしい。(前半の12年は子ども型、移行期としての思春期が2年ほどあり、後半の14年は大人型の脳へとかわっていく。)

 

十二歳までの子ども脳は、感性記憶力が最大限に働く。

 

十四歳までに感性が整った脳は、その後、二十八歳までの十四年間に、単純記憶力を最大限に使う。(中略)つまり、がむしゃらな繰り返しで高度なセンスがつくれる時期で、勉強の好機でもあり、スポーツの能力を高めるチャンスでもあり、仕事のコツを身につける好機でもある。

 

十五歳から二十八歳までの脳は、四の五の言わずに、目の前に置かれた課題をがむしゃらにこなすことだ。単純な作業に見えても、結果、脳に搭載されるセンスは崇高。それが、この年代の特徴だから。

 

28歳までは、感性を豊かにするための期間。すべてが将来につながる。そのかわり、脳の出力性能の方はイマイチなんだそうだ。やっぱ、この時期って無駄な経験ってないよね。感情経験を含めて。若い時は、いろんなことを(アタマじゃなくて)身体で感じるのが大事なんだよね。

 

この本に書いてあることは、ちょっと根拠が分からないんだけど、感覚的にはすごい納得感はあるな~と思う。