トライ&エラーで「やってみる」。

迷える30代の私…。トライ&エラーで鍛えられるメタ認知のお話。脳科学者の茂木健一郎さんです。(「ビジネスで失敗する人は「客観視」が苦手」)から。

メタ認知とは、自分の認知を認知すること。

何かのチャレンジにおいて、人それぞれ能力や方法は違っても、自分の考えや行動を演じる自分と、それをしっかりと評価する自分によって、冷静な自己認識力を磨くと、目標をしっかりと定め、その目標に向かって無駄なく行動できるようになります。

 

自分の考え方や行動に対する「良質なトライ&エラー」を繰り返すことです。ここで大事なのは、何度失敗しても、失敗から学んだことを次に生かして、何度でもやり直してみること。これはいわば、「ほろ苦い自己確認」ともいえます。

 

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自己客観視をして評価するもう一人の自分を持つことが成功の秘訣なんでしょうか。やっぱり、失敗から学ぶことが大事なんですね。でも、挑戦しないと失敗もないだろうから、挑戦することが大事なのかな。

 

メタ認知力を高めることは、自分の課題でもありました。日々の生活、いろんなことが起こると、目の前の事だけで一杯一杯になって、ついつい視野狭窄に陥って自分を見失ったりするものです。でも、それが「トライ&エラー」で鍛えられるのかと思えば、とりあえず色んなことやってみればいいんですよね。

 

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変化の時代の挑戦と失敗。「トライ&エラー」の考え方について。ちきりんさんの本からです。

失敗を成功の反対概念と捉え、避けるべきものだと考えていると、失敗を怖がるあまり、市場でも学びのプロセスになかなか踏み出せません。(中略)

それでは、できないこと、できそうもないことに積極的にチャレンジし、さまざまな失敗を経ながら成長を続ける人とは、大きな差がついてしまうでしょう。

  

「市場でモノを売る」というのは、「売ってみて、売れるかどうかを見て終わり」ではありません。「これでは売れませんよ」という市場からのフィードバックを得、商品や売り方を改善するために「売ってみる」のです。つまり、成功するためではなく、成功に不可欠なヒントを得るために、市場と向き合うのだと考えればよいのです。

 

こうなると、「とりあえずやってみる」人が得られるチャンスは、慎重に作りこむ人が得られるチャンスより、はるかに大きくなります。誰も読んでくれないかもしれないけど、とりあえずネット上に文章を書いてみる人、誰も買ってくれないかもしれないけど、とりあえずイラストスタンプをつくってみる人、成功するかどうかわからないけど、とりあえず起業をしてみる人のほうが、「やってみて決める」世界では、チャンスをつかみやすいのです。

  

  

 

とりあえず、なにかをやってみて、市場からのフィードバックを得て学んでいく。変化の時代には、硬直的な組織で完璧な作りこみをするよりも、完成度はイマイチでも、とりあえず「やってみる」ことが大事ということでしょうか。

 

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そして、最近読んだ黒川伊保子さんの「成熟脳」に戻ると、15歳から28歳までの脳は入力性能の最適齢期で、その次の30代は失敗の適齢期であるということでした。

与えられたことを与えられた通りにこなしているのでは、失敗が足りない。三十代は、失敗を恐れず、与えられたことを与えられたこと以上の何かに挑戦しなければならない。当然痛い思いもするが、それは脳の糧となり、ときには、その挑戦の中に閉塞した状況を打破する、とんでもないアイデアがあったりする。そいうか、とんでもないアイデアは、失敗の中にしか得られないのである。失敗は、脳が、ぎりぎりを攻めている証拠だからだ。

 

成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (新潮文庫)

成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (新潮文庫)

 

 


確かに、20代の頃は与えられた仕事を一生懸命にこなすことで精一杯だったかな。前の営業の仕事をしていたときは、お客さんの期待というか、信頼を得るために、会社から言われてこと以上のことを自分で考えてやっていたとは思います。営業は市場でモノを売るのが仕事だから、自然と市場を意識せざるを得ない。だから、言われたことだけをやるでけじゃあダメなんだよね。

 

挑戦と失敗、「トライ&エラー」でメタ認知能力は鍛えられる。そして、「マーケット感覚」も鍛えられる。さらに、脳から見て「トライ&エラー」に適している年齢が、この30代であるということ。

 

けっこう自分も脳に入力してきた方だと思います。これからは、自分の入力したものを使って、自分の考えをまとめカタチにして、出力する練習。あるいは、市場に対して受け入れられるようなモノをつくっていく、そういう「とりあえずやってみる」という感覚が大事なのかな~と思います。

 

自分のやるべきこと、自分の食い扶持を与えてもらっているだけだと、さらなる成長にはつながらないということなのかな。