報われる努力を考える?

なりたい自分を思い描くだけで、夢が現実のものになる…という、いわゆる「引き寄せの法則」は実は間違いだったようです。

 

 

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する」から

 

何かを夢見ると、脳の灰白質はすでに望みのものを手に入れたと勘違いしてしまうので、自分を奮い立たせ、目標を成し遂げるのに必要な資源を集結させなくなってしまう。そのかわりにリラックスしてしまうのだ。

 

ポジティブな自分への語りかけと楽観主義は、たしかにあきらめずに目標を追求できるように助けてくれるが、それ自体が目標達成を保証してくれるわけではない。もちろん、夢見ることが本質的に悪いわけではない。が、第一歩に過ぎないのだ。その次に、せっかくの夢に水を差す怖ろしい現実と、どこまでもつきまとう障害に立ち向かわなければならない。

 

自分の夢を思い描くのは悪いことではないのですが、脳はそれだけで満足してしまうということ。妄想するだけで達成感を感じて安心してしまう。脳のイメージ力はかなり強力ですね!本当に目標達成をしたいのであれば、その過程に生じるであろう困難を予想し、それにどう立ち向かうのか。自分を客観的に見て、目標との距離を考え自分がどう行動するのか?自分にとって達成できる目標なのか?どうすれば達成できるのか?そういう、報われる努力をしていくことが大切。

 

自分を振り返ると、いいな!という夢のようなものが浮かび上がって、脳で妄想して消費して終わるってことが多かった。たしかに、そういう妄想の世界に入るのって楽しいんだよね。そういう時にこそ客観視。すべての思いつきが将来の成功につながるわけではないけれど、そのなかの一つがうまく転がって成功につながるかもしれない。成功に至るプロセスこそ妄想する価値があるのかもしれない。

 

妄想も楽しいけど、そのプロセスで必要になる努力や情熱。いまの現実を見ながら、どうゆう努力をすれば報われるのか?ということを考えよう。壁にぶち当たったとき、困難を乗り越えようとする情熱が人間をつくっていくんだよね。