素直が一番!

人間の脳には情報の真実性を求める性質があるそうです。これは当たり前と言えば当たり前な働きなのですが、やっぱり嘘をつくような人に嫌悪感を感じたり、一緒に居たくないというのも、脳の本能的欲求から来るものなのかもしれません。

 

嘘をつく時って、自分を守るためについていることが多いと思いますが、自分を守るための嘘をついても、周りにはバレバレだったりします。嘘をつく人が近くにいるだけで、けっこう疲れるんですよね。

 

それと、これは以前、営業をしていたとき思ったことなんですが、やっぱり嫌な奴からはモノを買いたくないものなんですよね。人間素直が一番だし、誠実さというものがないと、他人から信頼をしてもらえないんだと思います。 

 

自分が小学生のころに「遠山の金さん」という時代劇がありました。金さんの最後の見せ場、お白洲のシーンで後ろに額が飾ってあって、そこには「至誠一貫」と書いてあったのを覚えています。意味は、最後まで誠意を貫き通すことだそうです。

  

いつの時代も、信頼というのがとても大事なことだと思います。素直に生きるというのは案外難しいことで、自分を守ろうとせず飾ろうとせず、社会を生きていくということですから、けっこう傷つきます。でも、それを繰り返すことで誠実さが育まれるのかなと思います。いままで色んな人を見てきました。ダメな大人も見てきましたが、自分を守ってばかりいると、プライドだけが高くて中身がない非常に残念なつまらない大人になってしまいます。

 

やはり、「遠山の金さん」の額のように「至誠一貫」という気持ち。そういう気持ちを忘れたくないな~と思います。恥ずかしくない人生、誠実な気持ちを忘れなければ、きっといいことあると思います。

 

ちなみに、北町奉行の『遠山の金さん』が「至誠一貫」なら、南町奉行の『大岡越前』はというと「守道有天知」(道を守らば天の知る有り)。意味は、人として人たる道さえ守れば天が知る、故に幸福が報いてくる…だそう。まぁ、なんでしょう…、お天道様に恥ずかしくない人生を歩んでいれば、きっと報われますよということでしょうか。

 

「至誠一貫」と「守道有天知」、自分の座右の銘にしようかな(笑)。